手のひらの話

物語のような、呟きのような…

謎解きの鍵

「迷信は信じないが伝説は信じる」

子供の頃に読んだ「ぽっぺん先生と笑うカモメ号」の中でのカモメの言葉。

不思議とよく憶えている。古代が好きなので歴史の謎解きをするが、行き詰まったら伝説を頼る。

分量も少なく、整理された古代の文献をいくら読んでも解けない謎が、中世以降の怪しげな文献の言葉で、ふわっと解ける時がある。

正当な歴史からもれた、隠された、忘れられた言葉が伝説の中に甦る。

ぞくぞくとする瞬間である。