手のひらの話

物語のような、呟きのような…

あめつちの始まり その一

あめつちとは天と地。その始まりの時、雲の上の国、高天の原に現れたのはアメノミナカヌシの神であった。この神の姿は北の夜空高く、とこしえに動かないひとつの星である。この神はこの世界を永遠に見続けている。

次にタカミムスヒの神・カムムスヒの神が現れた。ムスヒとは生成の力。世界の原理である。タカミムスヒは高天の原に、カムムスヒは私たちの暮らす地上世界である葦原の中つ国に働き続けている。

この三柱の神々は始めからこれまで変わらずあり続けている。この国には数限りない神々がある。神を数えるときにハシラと言う。

 

このように私の古事記を語りたいと思う。