手のひらの話

物語のような、呟きのような…

2021-01-01から1年間の記事一覧

あめつちの始まり その一

あめつちとは天と地。その始まりの時、雲の上の国、高天の原に現れたのはアメノミナカヌシの神であった。この神の姿は北の夜空高く、とこしえに動かないひとつの星である。この神はこの世界を永遠に見続けている。 次にタカミムスヒの神・カムムスヒの神が現…

歴史の節目

2020年は確かに歴史の変わる瞬間だった。私たちはこれまでの常識を転換せざるを得なかった。 私の人生ではこれまで2度世界史の節目を見たと思っていた。1度目は1989年ベルリンの壁崩壊。同じ年には天安門事件も起きている。2度目は2001年911アメリカ同時多発…

古事記を読む

2年程前、ほぼ1年かけて古事記を現代語訳した。古事記の一語一語を理解する作業だった。その中で感じたことは、これまで私は古事記の何を読んでいたのだろうか、であった。 小学生の頃から古代史に興味を持ち、古事記の物語にも早くに触れた。10代で文庫の古…

物書きになりたかった

50代になって思うのは、結局私がやりたかった仕事は何らかの形で文章を書く事だった。 なんとかライターとかジャーナリスト、何々作家などと言った仕事だ。目指した事もあったが中途でやめた。 いずれにせよ物書きは簡単に就ける職業ではないと思う。20代、…